2010夏休み講座1(体験型)光で遊ぼうワークショップ
暑い暑い夏休みが終わりました。
新学期が始まって、子供達も久しぶりの規則正しい生活に少し疲れ気味のようです。
学校に冷房のない所も多いので、疲労度も倍増でしょう。
無理をせず、疲れているようなら曜日の振替を利用なさってくださいね。
新学期の課題は「音のイメージから」
少し頭を楽にして、取り組める課題です。
どのような作品が出来上がったか、また後日ご紹介いたします。
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夏休みの講座は3種類の工作と、体験型を行いました。
本日は、その中の一つ
体験型『光で遊ぼうのワークショップ』について少し。
毎年、夏休み講座のプリントをお配りすると、保護者の方から質問が出ます。
「具体的にどのような事をするのですか?!」
多くの方が、気になっている事かと思いますが、
わんぱくアトリエでは、あえて具体的にご案内することを遠慮させて頂いております。
というのは、作りながら生まれるドキドキわくわくな気持ちを大切にしたいと考えているからです。
お料理でしたら、視覚や嗅覚が重要です。
食べたい物のイメージはかなり具体的で、外れた時のガッカリ感は相当なものです。
ですが、アートの場合、想像できる結末が見えてしまうと感動が薄れてしまいます。
映画も結末が見えるものより、意外な結末ほどインパクトがありますよね?
ですので、使用するマテリアルを少し紹介することはありますが、
どのように使うか、どのような作品になるのか、どのような体験なのか、
結果が見えてしまい、先入観で決まった事しかできない状況を防ぐためにも、
直前まで、簡単なご案内のみとしております。
今回のテーマは 「光」
大きな画面に、「星がきらめく宇宙」をイメージした絵を描いていきます。
普段、机の上で描くことの多い子供たち。
自分の背丈に近い紙に描く、いつもは出来ない経験にドキドキ。
手を伸ばしただけでは届かないので、体全体動かして描きます。
大きな絵を高い位置にかけて、
部屋の真ん中に光のドームを作りました。
穴をあけて色とりどりのセロハンをくっつけます。
セロハンを重ねてみたり、サングラスのように目に当てて色の世界を楽しんだり。
出来上がったドームの中から光を当てて、光を楽しんだり、
懐中電灯で光の追いかけっこをしたり、
懐中電灯を手で覆ったら赤いランプに変身したり、
ライトを直接見たら、眩しくて、目の前に変な形が見えるようになったり、
ライトで影絵ごっこをして遊んだり。。。
あれれ?!影の中にライトを当てると影が消えちゃうよ?!
不思議だね。
光は目に見えるのにつかめない。
不思議だね。不思議だね。
大人には分かりきった事でも、子ども達には新鮮で新しい発見をもたらします。
理屈ではなく、その素材でどれだけ新しい発見をし、考えて、遊んだか…
その「感動を伴う経験」が子ども達の記憶となり知識となります。
自分を振り返って、身につけた知識はいつどのように知ったか、
全てを覚えている方は殆どいらっしゃらないかと思いますが、
経験の中から学んだ事が多いのではないでしょうか?
小さい頃に経験したことを、少し大きくなると、
物理や化学で仕組みを勉強することになります。
「あぁ、あの経験はこんなからくりだったのか!」
私自身もそんな体験をして、学校の授業も楽しくなった記憶があります。
「自発的に動いて楽しめる課題」
それは、わんぱくアトリエで大切にしているテーマの一つなのです。
【jikumaru wrote】
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by k-wanpaku | 2010-09-10 10:17 | ┣ 講 座